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2025_04/16

クロマツ植栽管理ボランティアを体験(2025.4.9)

津波で流された防災林を、1000年続く防災林に

4/9( ⽔) 、閖上地区を視察した後、仙台空港横の松の防災林へ行きました。
ここは東⽇本⼤震災の際、津波で防災林の松林が薙ぎ倒され てしまった場所です。

仙台市で造園業を営む⽥中秀穂さんは 「この地に1000 年続くクロマツを ! 」 と震災直後からこの場所の土地の瓦礫をのぞき、石を拾い土壌改良をして、クロマツの種から苗を育て、近隣の⼩学⽣に「故郷復興」への夢を語りつつ苗を育ててもらい、今から10年前に子供達とともにこの地に植樹をしました。

そのクロマツが数メートルまで成⻑した今、さらに40mまで育成するよう、クロマツの点滴であるツルや草の除去のボランティアをしました。

田中さんは子供たちにこのようにおっしゃいます。「私たちが感謝するべき存在はなんですか?」「もちろんお父さん、お母さんも大切だよね」「でも自然の存在を忘れてはいませんか?」と、クロマツの枝が空気中の水を吸い、大木となって、私たちの故郷を防災林として守ってくれていることを、お伝えされています。

植物への愛情と、故郷復興にかける⽥中さんは私たちの訪問を、「こうして⼼を寄せてくれてもらえることがありがたい」とおっしゃられました。また次の機会にさらにいっそう大きくなった松のお世話に、他の社員とぜひ伺い被災地復興の思いを共有できれば、感じた研修でした。