毎朝の事務所朝礼。
大久保寛司氏の著書『考えてみる』の一節を読み、そのテーマについて隣同士で感想を感想共有をし合うことをしています。
先日、心に深く残るやり取りがありました。
その日のテーマは、「他人のことは分かるけれど、自分のことは分からないもの」。
私たちはつい、周囲の言動には敏感になり、あれこれと理屈をつけてしまいがちですが、いざ「自分自身」のことにると棚に上げていることが多いことに気づかない。
そんな対話の中で、Sさんが、こう語ってくれました。
「かつて、自分の中に『もう一人の自分』を置いて、いつも自分の行動をチェックしなさい、と教わったことがあるんです」
この言葉を聞いた瞬間、ハッとさせられました。
私たちは誰かに見られているとき、あるいは評価される場では、背筋を伸ばして行動しようとします。
しかし、誰も見ていないところではどうでしょうか。
もし自分の中に、もう一人の自分がいて。
自分の振る舞いを一歩引いた場所からじっと見つめ、「お前の今のその行動は、本当に正しいのか?」
と問いかけてくるとしたら。
そう想像するだけで、スッと身が引き締まるような感覚を覚えました。
他人の振る舞いに心を乱されるのではなく、自分自身の内なる視線と向き合うこと。
その「内なる鏡」を磨き続けることこそが、人としての誠実さや、経営者としての覚悟を支えるのだと改めて教えられた気がします。
皆さんの心の中には、今どんな「もう一人の自分」が語りかけているでしょうか。
日々の何気ない対話の中にこそ、人生を豊かにする宝物が隠れています。
写真:Ai生成画像の村田光生。


