これは2014年頃、私が法政大学大学院の坂本光司研究室で学んでいた時に、先生から伺った忘れられない話です。
当時、社員数30万人を誇っていた韓国のサムスン電子から、坂本先生のもとに「『人を大切にする経営』について教えてほしい」と連絡があったと。
先生が、「私は中小企業が専門なので、大企業のことは分かりません」と伝えたところ、担当者はこう言い放ったそうです。
「今の日本の大企業から学ぶものはありません。だからこそ、先生の提唱する経営を学びたいのです」
その言葉の背景には、リーマンショック(2008年)後の厳しい時代がありました。
下記は2009年からの5年間で、正社員を大幅に減らした日本企業のリストです。(東洋経済オンラインより)
1位:パナソニック ・13.0万人減
2位:NEC・・・・・ 4.4万人減
3位:ソニー・・・・ 3.6万人減
4位:日立製作所 ・・ 2.3万人減
5位:富士通・・・・ 1.4万人減
(東洋経済オンラインより)
世界的に名を知られた企業が、真っ先に「人」を減らすことで危機を乗り越えようとしていた時代。
「そんな会社からは何も学べない」という、サムスン側の痛烈な一言でした。
あれから10年以上が経ちました。 時代が変わっても、私たちは「人を大切にする」という原点を、決して忘れてはいけないと強く思います。


